ニューヨークで開かれている国連総会で、初めて演説をしたトランプ大統領。8月にも北朝鮮に対し、厳しい言葉を発していましたが、今回の演説でも北朝鮮や他国に対する強気の発言が注目されたのでまとめました。
トランプ大統領、国連総会で初の演説
9月19日、国連総会で初めて演説したトランプ大統領。
公式インスタグラムにアップされた画像と動画をぱっと見たところ…
インスタグラムのキャプチャ
トランプ大統領が伝えたかったのは、
- 国連総会で中心的役割を果たした
- 北朝鮮完全破壊もあり得る
- 金正恩委員長はロケットマン
- アメリカ第一主義
- 安倍首相と仲良し
…という感じでした。
一方で、日本や海外のメディアは、トランプ大統領のどんな発言に注目したか、チェックしてみました。
(下部に続く)
北朝鮮を『完全破壊』
日本では、トランプ大統領の演説後、「完全破壊」という言葉がトレンド入りするなど、大注目。
アメリカや同盟国を守るため、北朝鮮を完全に破壊することもあり得る。
President Trump singled out North Korea and Iran in his first address to the United Nations. pic.twitter.com/ISF7BMsANZ
— AJ+ (@ajplus) 2017年9月19日
英語メディアでは、『完全破壊』の部分にあたる(to) totally destroyが多くのニュースの見出しで踊っていました。
日本では、トランプ大統領が日本人の拉致問題について触れたことについても、好意的に伝えられています。
金委員長は『ロケットマン』
先日から、『トランプ大統領が北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長を”ロケットマン”と呼んでいる』と伝えられていましたが、国連総会の演説でもこの呼称を使用。
ロケットマンと彼の政権は、自滅に向かっている。
イギリス人歌手エルトン・ジョンさんの曲『ロケットマン』と関連付けているメディアもあり、SNSでは盛り上がっている模様です。
エルトン・ジョンさんの曲『Rocket Man』
イランは腐敗した独裁国家
トランプ大統領は、北朝鮮以外の国やリーダーについても、演説の中で名指しで批判。
イランについては、『民主主義のフリをした、腐敗した独裁国家』と強い言葉で非難。
イランの外相は、トランプ大統領の演説について「無知なヘイトスピーチ」と一蹴しました。
トランプ米大統領が国連総会の演説でイランを非難したことについて、イラン外相は19日、「無知なヘイトスピーチ(憎悪表現)」だと一蹴した。https://t.co/dMWjXqR3o3
— AFPBB News (@afpbbcom) 2017年9月20日
トランプ大統領はこの他、アメリカの前政権も関わった「イラン核合意」について、『アメリカにとって、最悪で不公平な取引の1つ』と批判。
シリアのアサド大統領やベネズエラのマドゥロ大統領のことも、名指しで批判しました。
エミー賞の視聴率は史上最低?
国連総会での自身の演説について、満足そうだったトランプ大統領。
Pres. Trump says the U.N. “has great potential”after his #UNGA speech; doesn’t address reporters N. Korea questions https://t.co/cXzwswhD01 pic.twitter.com/aHUI5lQuY8
— CBS News (@CBSNews) 2017年9月19日
その後も、いつも通り多くのツイートを投稿し、大きな地震が発生したメキシコや、最強ハリケーンの被害が心配されるプエルトリコに向けたメッセージなどを書き込んでいました。
そして、おやすみ前の最後のツイートは…
昨夜のエミー賞の視聴率が酷すぎて、悲しくなったよ(史上最低)。
という皮肉でした。
このツイートも見逃されず、多くのメディアがすかさず報道。
エミー賞では、スパイサー元報道官がサプライズ登場して自虐ネタを披露したほか、サタデー・ナイト・ライブでトランプ大統領を演じたアレック・ボールドウィンが助演男優賞(コメディ部門)を受賞しました。
まとめ
- トランプ大統領が国連総会で初めての演説
- 北朝鮮に関連した発言『完全破壊』や『ロケットマン』が注目された
- エミー賞の視聴率についても、忘れずに皮肉った