8月18日、大統領報道官による声明で『今日がホワイトハウスで働く最後の日』と発表された、スティーブ・バノン氏。その日のうちに、会長を務めていたブライトバート・ニュースに戻り、トランプ氏のために戦うと明言しました。
今度はスティーブ・バノン氏が辞任
発足から半年余りで、ホワイトハウス高官の辞任や解任が相次いでいるトランプ政権。
就任宣誓式の写真に写っているだけでも、前の方の5人がすでにオフィスを去りました。
5 of the people in this photo of the White House swearing-in ceremony are no longer on staff https://t.co/flLqWpu3wJ pic.twitter.com/GIoP2C0GbU
— The New York Times (@nytimes) 2017年8月19日
8月18日にホワイトハウスは、スティーブ・バノン首席戦略官の退任を発表。
バノン氏は約1年前の選挙運動中からトランプ陣営に加わって、トランプ氏勝利を手引き。
政権発足後も入国規制の大統領令を下書きするなど、一時は影の大統領とも言われていました。
マンガ家・イラストレーターのPia Guerraさんの作品「Bannon’s Big Boy」
しかし、次第に政権内での権力は低下。
2017年4月、シリアへの巡航ミサイル攻撃の際には、輪の中心にいるクシュナー上級顧問とは対照的に、攻撃反対派だったバノン氏は隅に座っていました。
最近では、バノン氏はマクマスター大統領補佐官(国家安全保障担当)やコーン国家経済会議(NEC)委員長との対立も広く報じられていました。
8月18日に、突然その日での退任が発表されたバノン氏ですが、一部の報道によると、トランプ大統領は数週間前からバノン氏に辞任を促していたとのこと。
BREAKING: Trump has decided to fire Steve Bannon, @nytimes reports, is working on exit plans. Bannon’s people stated he already resigned. pic.twitter.com/MazuIzSwQ7
— AJ+ (@ajplus) 2017年8月18日
バノン氏は、自発的な退任であることを強調しており、8月7日に辞任について高官や大統領と話し、トランプ陣営に加わっておよそ1年になる8月14日に退任予定だったと主張。
発表が18日になったのは、白人至上主義に関連したバージニア州シャーロッツビルでの騒動で予定が遅れたためだそうです。
バノン氏の後任はまだ発表されていませんが、後任の話題より、『次に解任されるのは誰か?』の議論のほうがネット上で盛り上がっている模様です。
ブライトバートでトランプ支持を継続?
ホワイトハウスを離れたバノン氏は、ブライトバート・ニュースの会長に復帰。
退任の発表があった8月18日の夕方には、編集会議を取り仕切ったそうです。
Confirmed: https://t.co/OFNE0tX2eZ
— Breitbart News (@BreitbartNews) 2017年8月18日
トランプ氏に”クビ”にされたとしたら、トランプ批判を展開しそうですが、ホワイトハウスを離れたバノン氏は『反トランプ派に対し、トランプ大統領のために戦う』と明言しました。
バノン氏の戻ったブライトバートも活気に満ちているようなので、今後どんな事が起こるのか気になります。
Steve Bannon is the next one to be eliminated……… tune in next week for more White House Survivor.
#BannonOut pic.twitter.com/I9pH1WgycI— Donald J. Trump (@AKADonaldTrump) 2017年8月18日
まとめ
- トランプ氏の側近だったスティーブ・バノン氏が退任
- その後は、すぐにブライトバートの会長職に復帰
- トランプ政権は『そして誰も居なくなった』状態に近づいている