イギリスで、マクドナルドのCMに批判が殺到。父親を亡くした息子が、母親に「パパってどんな人だったの?」と尋ねるところから始まるCMは、どんな内容だったのでしょうか。CMの放送は打ち切られましたが、ニュースで報道された動画に様々なコメントが寄せられています。
【イギリス】マクドナルドのCMが炎上!
父親を亡くした息子の物語
父親を亡くした息子が、母親に「パパってどんな人だったの?」と尋ねるところから始まる、90秒のCM。
母親は亡き夫について、手の大きさや目の色、性格、得意なこと…色々話しますが、息子との共通点はなかなか見つからないようです。
CMの内容
亡き父の遺品を眺めている息子
息子は母親に「パパってどんな人だったの?」と尋ねます。
母親は「パパはね、手が大きくてね」「サッカーが上手で…」と息子に話します。
父親と共通点が無く、がっかりしていた息子。
しかし、最後にマクドナルドの好物が同じ「フィレオフィッシュ」だとわかります。
CMは、父親との共通点を見つけた息子と、亡き夫を想い出す妻(母親)の表情を映して終わっています。
ー画像引用先:YouTube
CM動画
批判殺到で打ち切り
このCMは、5月12日から7週間の予定で放送が始まりましたが、放送開始直後から批判が殺到。
英国広告基準局には、視聴者から150件以上の苦情が寄せられ、遺児支援団体には”数えきれないほどの”電話があったそうです。
イギリスの遺児支援団体グリーフ・エンカウンターによると、連絡をしてきた多くの未亡人ら親たちは「子供がマクドナルドのCMを見て、ショックを受けている」「子供から『なぜCMの男の子は笑っているの?』と聞かれ、困っている」などの相談が寄せられたそうです。
グリーフ・エンカウンターの統計では、16歳までに親や兄弟を亡くすイギリスの子供は、29人に1人。
批判を受けてCMの放送中止を決めたマクドナルドは「視聴者の方に不快な思いをさせる意図は全くありませんでした。特に、我々が最も大切にしているお客様を失望させてしまい、誠に申し訳ございません。」と、声明を発表しました。
CM動画には様々なコメントが殺到
CMは短期間イギリスで放送されただけでしたが、このニュースは海外でも報道されたため、多くの人がCM動画を目にすることになりました。
そして、ネット上で非難の嵐は続いています。
このCMを見て、親を亡くした子供にどうしろっていうの?
ファストフードが心の傷を癒す?ありえない。
実際にパートナーや親を失った人の気持ちを全く分かっていない、無責任で無神経なCM。
こんな風に視聴者の感情を揺さぶって、商品を売ろうとするなんて最低。
他に、客観的な視線からCMを見ていた人の中には
最近は、何にでも文句をつけすぎではないのか。
亡くなった父親の死因は、マクドナルドの食べすぎかもしれない。
などの声もありました。
色々な意見はあると思いますが、大切な家族を失った人からすれば、不快な気持ちになるのも理解できます。
このCMを見てショックを受けた子供たちに、適切なサポートが提供されることを願いたいです。
まとめ
- イギリスでマクドナルドのCMに非難が殺到し、放送中止に
- 親を亡くした子供が登場するCMの内容に、不快・無神経との声
- 英マクドナルドはCMの放送を中止し、謝罪