破産申請した旅行会社『てるみくらぶ』の営業停止を受けて、日本旅行業協会のウェブサイトに弁済の申請が殺到。全額弁済されるのはほぼ不可能な状況で、手続きにも時間がかかるようです。
てるみくらぶの返金申請、日本旅行業協会に殺到?
弁済業務保証金制度
破産申請の手続きを開始した旅行会社『株式会社てるみくらぶ』。
業務停止前におよそ3万6千件の旅行申し込みを受けており、その金額は約99億円。
このお金はどうなるのかと心配になったのですが…
このような場合には『弁済業務保証金制度』というものがあるそうで、日本旅行業協会に認証申出書類を提出すると、審査後に弁済額を振り込んでもらえるそうです。
弁済の申請が殺到
弁済の申請をするためには、案内書面を日本旅行業協会から受け取らないといけないのですが、日本旅行業協会のウェブサイトには書類送付依頼の申し込みが殺到。
すでに3万件ほどの書類送付依頼があるようです。
日本旅行業協会・弁済業務保証金制度の案内サイト
弁済額は1%?
…しかし、弁済額には上限があり、『てるみくらぶ』の弁済限度額は1億2,000万円。
これは、すでに旅行客から支払われている金額99億円の約1%。
弁済申請額が限度額を超えるのは明らかですが、その場合は認証申出額の割合に応じて比例按分されるそうです。
(関連会社の自由自在の弁済限度額は7,000万円)
手続きにかかる期間は数ヶ月?
日本旅行業協会の案内によると、弁済申請者が殺到しているため、案内書面が郵送されるのは6月の中旬頃。
この案内書面を受け取ってから、案内に従って認証の申し出をするそうですが、弁済の手続き終了までにかかる期間は8~9ヶ月。
旅行の予定がめちゃくちゃになり、返金まで1年近く待って、弁済額1%って…書類取り寄せたり、申請したりする手間も考えたら本当に気の毒すぎます。
まとめ
- てるみくらぶの返金申請が日本旅行業協会の窓口に殺到
- まずは案内書面を請求し、その後弁済申請をする
- 弁済額は1%くらいなうえに、手続きに1年近くかかる
内定取り消しになった方々には、救済措置をとる企業も現れているようですが、代金を払った旅行客の方ももう少しどうにかならないのかなぁと思ってしまいます…。