テロ対策のためにアメリカ&イギリス政府の発表した電子機器の機内持ち込み禁止措置。両国が発表している持ち込み不可の電子機器のサイズや種類、影響のある国や空港、航空会社をまとめました。
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テロ対策のための一時的措置
アメリカとイギリスから相次いで発表された、電子機器の機内持ち込み禁止措置。
これは過激派のテロリストが高度な技術を使って、機内に持ち込める電子機器に爆発物を仕込んだ攻撃を計画しているという情報を受けての一時的な禁止措置です。
※3月21日に発効されていますが、航空会社には禁止措置の徹底までに96時間の猶予が与えられています。
BREAKING: New restrictions on some US-bound flights follows intel that ISIS associates want to smuggle explosive-laden electronics on planes pic.twitter.com/S3wM3EHqpp
— ABC News (@ABC) 2017年3月21日
北アフリカや中東の国や空港からアメリカ / イギリスへ向かう直行便が対象で、旅行者の国籍は関係なく、持ち込み禁止措置が適用されます。
現在、電子機器の持ち込み制限を発表しているのはアメリカとイギリスだけですが、ヨーロッパやカナダ、オーストラリアなども同様の対策を検討中だと報じられています。
アメリカ:機内持ち込み禁止について
機内持ち込み不可の電子機器&サイズ
アメリカは『携帯電話やスマートフォンより大きいサイズの電子機器全て』が持ち込み不可です。
サイズの数値は今のところ決まっていないようですが、一般的なスマートフォンより大きいものはNGだそうです。
(※必要と認められた医療機器は例外)
機内持ち込み不可となる電子機器の例は…
- ノートパソコン
- タブレット
- 電子書籍リーダー
- カメラ
- ポータブルDVDプレイヤー
- スマホより大きい電子ゲーム機
- トラベルプリンター / スキャナー
これらの電子機器が旅行に必要な際は、電源を切って預ける荷物の中に入れる必要があります。
影響する国&空港
アメリカが上記の電子機器の機内持ち込みを禁止するのは、以下の8カ国、10の空港発のアメリカへの直行便です。
- ヨルダン・アンマン:クイーンアリア国際空港(AMM)
- エジプト・カイロ:カイロ国際空港(CAI)
- トルコ・イスタンブール:アタテュルク国際空港(IST)
- サウジアラビア・ジッダ:キング・アブドゥルアズィーズ国際空港(JED)
- サウジアラビア・リヤド:キング・ハーリド国際空港(RUH)
- クウェート:クウェート国際空港(KWI)
- モロッコ・カサブランカ:ムハンマド5世国際空港(CMN)
- カタール・ドーハ:ハマド国際空港(DOH)
- アラブ首長国連邦・ドバイ:ドバイ国際空港(DXB)
- アラブ首長国連邦・アブダビ:アブダビ国際空港(AUH)
影響を受ける航空会社
※アメリカの航空会社は今のところ除外
- エジプト航空
- エミレーツ航空
- エティハド航空
- クウェート航空
- カタール航空
- ロイヤル・エア・モロッコ
- ロイヤル・ヨルダン航空
- サウディア
- ターキッシュ・エアラインズ
エミレーツ航空の電子機器持ち込みを告知するツイート
Let us entertain you. pic.twitter.com/FKqayqUdQ7
— Emirates airline (@emirates) 2017年3月21日
エミレーツ航空では、2,500以上のチャンネルで映画やスポーツが楽しめます…『誰がタブレットやノートパソコンなんて必要?』
今回の決定に関する詳細は、アメリカの国土安全保障省のウェブサイト(英語)で確認できます。
イギリス:機内持ち込み禁止について
機内持ち込み不可の電子機器&サイズ
イギリスは、機内持ち込み不可の電子機器のサイズが決まっています。
- 『縦16cm x 横9.3cm x 厚み1.5cm』を超える、電子機器は機内への持ち込み禁止。
(※必要と認められた医療機器は例外)
機内持ち込み不可となる電子機器の例は…
- 規定サイズより大きいスマートフォン / 携帯電話
- 全てのノートパソコン
- 全てのタブレット端末
- 全ての電子書籍リーダー
これらの電子機器が旅行に必要な際は、電源を切って預ける荷物の中に入れる必要があります。
影響する国&空港
以下の6つの国の空港からイギリスへの直行便において、上記の電子機器の機内持ち込みが禁止されています。
- トルコ
- レバノン
- ヨルダン
- エジプト
- チュニジア
- サウジアラビア
影響を受ける航空会社
※イギリスの航空会社も対象
- ブリティッシュ・エアウェイズ
- イージージェット
- Jet2.com(ジェットツー・コム)
- モナーク航空
- トーマス・クック航空
- トムソン航空
- ターキッシュ・エアラインズ
- ペガサス航空
- アトラスグローバル
- ミドル・イースト航空
- エジプト航空
- ロイヤル・ヨルダン航空
- チュニスエア
- サウディア
イギリス政府のウェブサイト(英語)で、電子機器持ち込み禁止の詳細について確認できます。
Read our frequently asked questions about the new air travel restrictions on selected routes to the UK https://t.co/TPxKqpWMcL pic.twitter.com/yuUPTyFEdY
— Dept for Transport (@transportgovuk) 2017年3月21日
※アメリカもイギリスも、対象の国&空港からの米英への旅行を計画している人は、自分が利用する航空会社のウェブサイトなどでも詳細を確認するよう呼びかけていますいます。
まとめ
- アメリカとイギリスがテロ対策のため、特定の国からの直行便で電子機器の機内持ち込みを禁止
- アメリカは対象の8カ国、10の空港を出発してアメリカへ向かう飛行機でスマホより大きい電子機器の持込を禁止
- イギリスは対象の6カ国を出発してイギリスに向かう飛行機で、16 x 9.3 x 1.5cmを超える電子機器の持込を禁止
最近パリで手紙が爆発したり、ドイツに小包爆弾が届いたりする事件もあったので、いろいろな場所で警戒が必要ですね。