フランスのパリにある国際通貨基金(IMF)の事務所で手紙が爆発し、開封した職員1人がケガをしたようですが、その前日には、ギリシャの過激派からドイツの財務省に爆弾入りの小包が届いていたようです。
フランス・パリの国際通貨基金(IMF)で手紙が爆発?
3月16日にフランスのパリにある国際通貨基金(IMF)の事務所で手紙が爆発。
初期の発表で警察は、爆発した手紙は『自家製の大きなクラッカーのようなものだった』と説明しています。
この手紙を開封した女性職員は、手や顔に火傷を負ったとも伝えられていますが、手紙から飛び散った破片でケガをしたり、大きな音で鼓膜を負傷したとの報道もあります。
どちらにしても、命に関わるケガではないそうです。
IMFの事務所は凱旋門からも近いパリの中心地にあり、事務所の職員は一時的に避難して、辺りも規制線が張られました。
爆発後の現場付近の様子(ロイター通信の動画)
警察は現在、この手紙を送った人物や組織について捜査を進めています。
IMFのクリスティーヌ・ラガルド専務理事は、爆発が起きた当時は出張でドイツに向かっているところでしたが、声明で『暴力的で、卑劣な行為』と批判し、オランド大統領も爆発を『攻撃』と表現しました。
ドイツには過激派から爆弾入りの小包が?
パリのIMFで爆発が起きる前日には、ドイツ・ベルリンの財務省に爆弾入りの小包が届いているのが郵便室で発見されました。
この小包には、ギリシャのスタンプが押されていたそうですが、爆発物がどのようにしてドイツ国内に持ち込まれたかは調査中。
ベルリン警察の発表によると、小包の発送者はギリシャ新民主主義党の幹部の名前になっていて、中には花火の材料に使うような爆発物があり、開けた人がケガをする仕組みになっていたそうです。
そして、IMFで手紙が爆発した16日には、ギリシャの過激派組織「炎の陰謀中核」がドイツの財務省に小包爆弾を送付したとする声明をインターネットに投稿。
現在、警察はドイツとパリの事件の関連や犯人について捜査を進めています。
ちなみに、小包爆弾が発見されたドイツの財務省では、16日にヴォルフガング・ショイブレ財務相とアメリカのスティーブン・ムニューチン財務長官の会談が予定されていました。
犯人がわかっていないので心配ですが、捜査の進展を待ちたいと思います…。
まとめ
- パリの国際通貨基金の事務所で手紙が爆発
- 前日には爆弾(火薬?)入りの小包がドイツの財務省に送付されていた
- ギリシャの過激派組織がドイツの財務省に爆弾を送ったと声明を出しているが、現在捜査中
手紙や荷物を開けただけで爆発するなんて怖すぎます。