2月13日に辞任したマイケル・フリン氏の後任がH.R.マクマスター氏に決定。新大統領補佐官のマクマスター陸軍中将は戦略家で、知的、経験豊富…など素晴らしい人物らしいので、プロフィールをまとめてみました。
新大統領補佐官はマクマスター陸軍中将
週末も人選を進めていたらしいトランプ大統領は、2月20日、陸軍中将のH.R.マクマスター氏を国家安全保障担当の大統領補佐官に起用すると発表しました。
ちなみにフリン氏が抜けた後、代役を務めていたキース・ケロッグ氏は国家安全保障会議 (NSC) 首席補佐官に復帰し、マクマスター氏の下で国家安全保障のチームとして働くことになります。
左:マクマスター氏、右:ケロッグ氏
トランプ大統領はマクマスター氏起用の発表で…
マクマスター氏は、ものすごい才能の持ち主で、経験も超豊富、そして軍の皆からも尊敬されている男だ。
と、褒めまくりました。
さらに、日本の菅官房長官も
マクマスター氏は、アメリカ陸軍に長年勤務し、現場経験も豊富で陸軍きっての戦略家としてアメリカ国内では高く評価されている。
マクマスター大統領補佐官と協力して揺るぎない日米同盟の絆をさらに強化していきたい。
と話しました。
アメリカ国内では、共和党でトランプ大統領に批判的な立場をとっていたマケイン議員も、マクマスター氏の起用については『素晴らしい選択』だと認め、
私は、マクマスター氏のことを長年知っているが、彼は本物の知性と能力を持っている男だ。
そして、彼は成功する方法を知っている。
私は、この決定をしたトランプ大統領を称賛する。
ケロッグ氏の人選も含め、これ以上に素晴らしい国家安全保障チームはない。
と声明を出しました。
ついでに『マクマスター氏は、フリン氏よりも良い』という人も出てきて、比べられたら何だかフリン氏がちょっと可哀想にも思えてきました…。
とにかくマクマスター氏は戦略家で経験豊富で、素晴らしい人物らしいです。
そんなマクマスター氏のプロフィールについても、まとめてみました。
マクマスター氏は戦略家で経験豊富?
マクマスター氏のプロフィール
- 名前:ハーバート・レイモンド・マクマスター(通称:H.R.マクマスター)
- 生年月日 /年齢:1962年7月24日 / 54歳
- 出身地:ペンシルベニア州フィラデルフィア
- 前職:陸軍能力統合センター所長
フィラデルフィア出身のマクマスター氏は、ミリタリー・スクール(高校)を卒業後、陸軍士官学校で学び、さらに、アメリカ史の修士号と博士号を取得したノースカロライナ大学では、ベトナム戦争でのアメリカ軍の戦略について批判した卒業論文を書いています。
・・・すでに、戦略家で経験豊富な感じの経歴ですね。
ちなみに陸軍士官学校ではラグビーのチームに所属していたそうです。
1984年から陸軍に属しているマクマスター氏は、湾岸戦争やイラク戦争、アフガニスタン紛争などの現地でも戦略家の能力を発揮して活躍。
1991年の湾岸戦争では、9台の戦車からなる部隊を率いて味方に被害を出さず、イラク軍の80台以上の戦車などを撃破。
イラク戦争では、2004~05年に破壊された現地の治安回復に手腕を発揮して当時のブッシュ大統領に称賛され、マクマスター氏はその後いくつかのテレビ局や雑誌などからインタビューを受けています。
まさに、アメリカン・ヒーローですね。
さらにマクマスター氏は2014年、米タイム誌の『世界で最も影響力がある100人』に選ばれています。
マクマスター氏は今回大統領補佐官に選ばれるまで、陸軍中将に昇級した2014年から陸軍能力統合センターの所長を務めていました。
そして、マクマスター氏には、1985年に結婚した妻キャスリーンさんとの間に3人の美人な娘さんがいます。
著書もある?
大学の卒業論文で、ベトナム戦争でのアメリカ軍の戦略を批判したマクマスター氏ですが、それをさらに掘り下げた著書『Dereliction of Duty (職務怠慢) 』を1997年に出版しています。
この著書の中では、結構厳しくアメリカ政府や米軍の首相を批判しているみたいですね。
ちなみにですが、前任のフリン氏も2016年にマイケル・リーディンと共著で本を出版しています。
どちらの本もAmazonでは評価が高そうですね。
戦略家で経験豊富なマクマスター氏の今後に期待したいと思います~。
まとめ
- 大統領補佐官だったフリン氏の後任に陸軍中将のH.R.マクマスター氏が起用
- マクマスター氏は、高校からミリタリースクールに通い、軍での経験も豊富
- 戦略家としても知られ、湾岸戦争やイラク戦争などでも活躍している
軍経験があり、知的と言えばマティス国防長官が思い浮かびますが、今後マクマスター大統領補佐官にも注目したいと思います。