アメリカのトランプ大統領がよく叫んでいる『フェイク(偽)ニュース』。色んな所に氾濫しているようですが、今度はアメリカの映画会社が偽ニュースを映画の宣伝に使ったために批判を浴びて謝罪しました。どんな内容だったのでしょうか。
アメリカの映画会社が偽ニュースで宣伝
映画の内容は?
偽ニュースで(も)話題になったのは、アメリカのサイコホラー映画『A Cure for Wellness (ア・キュア・フォー・ウェルネス)』で、監督はゴア・ヴァービンスキー、映画会社は20世紀フォックス。
2月17日からアメリカで公開が始まり、それに先立ってオンライン上で映画のプロモーションが行われていました。
この映画は、若い会社役員がCEOを追ってスイスにある療養施設に行き、そこで行われている恐怖の治療を目の当たりにするというストーリーで、『偽の治療が、人々をより病気にする』ということを伝えているそうです。
そのため、映画のプロモーションも『偽(フェイク)の怖さを伝える』のがテーマだったということです。
言っていることは、何となくわかるような気がしますね…?
批判された映画会社は何をしたの?
映画のプロモーションのために、20世紀フォックスと傘下の映画製作会社リージェンシー・エンタープライズは、様々なトピックの偽ニュースを担当者に作らせ、パートナーシップを組んだいくつかのローカルニュースサイトに掲載。
20th Century Fox apologizes for using fake news to promote a film https://t.co/vGQGQJt5lT pic.twitter.com/vr1SBZm8zW
— BuzzFeed (@BuzzFeed) 2017年2月17日
偽ニュースの中には、映画の内容とリンクしているものもあったそうですが、全く関係ないものもあったそうです。
とにかく『フェイクの恐怖がテーマ』だったんですね。
そして、これらのニュースの一部は、読者が事実と誤認してSNSなどで拡散。
特にトランプ大統領の新しい大統領令に関する記事やレディーガガのスーパーボウルのハーフタイムショーの内容などが多く拡散されました。
確かに、トランプ大統領の大統領令は、驚く内容でも信じてしまいそうな気がします…。
トランプ大統領やレディーガガの記事も
偽ニュースの中で、人々が事実と思ってしまったものは
- トランプ大統領が大統領令で子供のワクチン接種を90日間禁止
- レディーガガは、スーパーボウルのハーフタイムショーでイスラム教称賛のパフォーマンスを考えていた
など、実際にありそうな内容でした。
ちなみにこれらの記事は映画の宣伝を目的としているので、映画のウェブサイトに誘導されるようになっていたそうです。
そこで偽ニュースに騙されたと気付いたら、すごいイラッとしますね。
むしろ人々から反感を買いそうな気もしますが…。
すでにこれらの偽ニュース記事は削除され、20世紀フォックスは『映画のプロモーションとして、間違った方法でした。全てにおいて不適切で、今後このようなことが二度と起きないようにします。申し訳ありません。』と謝罪文を発表しています。
わかったこと…
- 偽ニュースは事実ではない(当たり前だ…)
- ハリウッド映画のプロモーションとして倫理的に問題がありすぎ
- とりあえず、映画は怖そう
この映画は2月17日にアメリカで公開されたばかりなので、まだ日本での公開日程は決まっていないみたいです。
でも、結構怖そうですね…。
まとめ
- アメリカの映画会社が偽ニュースで新作を宣伝
- 事実だと思った読者が記事を拡散
- 批判を浴び、映画会社は謝罪
ちょっと面白い事件だと思ってしまいましたが、今後ニュースがどんどん信じられなくなってしまいますね…。