トランプ氏が大統領に就任して10日で「You’re fired! (クビだ!)」が早速出てきました。ホワイトハウスから発表されたイエーツ長官代理の解任理由がなかなか酷いのでご紹介します。
トランプ大統領への裏切りでクビ?
1月30日、入国制限をする大統領令を擁護しないように司法省内に伝えていたサリー・イエーツ司法長官代理が解任されました。
イエーツ氏は解任される前に「私は入国規制の大統領令が合法であるという確信が持てない」とし、「司法長官代理として正しいことをする義務がある」と話していました。
このニュースは、アメリカと世界で速報で伝えられ、多くの人の怒りを買いました。
イエーツ氏の解任し対して民主党全国委員会(DNC)の高官は声明を発表し、
ドナルド・トランプは、サリー・イエーツのような勇敢な愛国者を黙らせることは出来るかもしれない。
サリーは権力に立ち向かい、真実を話した。
トランプの違法なイスラム教徒の入国禁止令は、世界中のテロリストをつけあがらせるだけだ。
しかし、多くのアメリカ人はもうトランプの暴君ぶりに気付いている。
だから、トランプはアメリカ人の高まる声を静める事はできない。
とトランプ大統領の暴挙を激しく非難しました。
他にもネット上は怒りの声や呆れる声にあふれています。
- 狂っている、まるでナチス
- サリーがヒーローで、トランプは犯罪者
- トランプが大統領なら、こうなることはわかっていた
ホワイトハウスはすでにイエーツ氏の後任として、バージニア州東部地区の連邦検事デイナ・ボエンテ氏を司法長官代理に任命しました。
ボエンテ氏は「トランプ大統領に仕えることが出来て光栄」「私は国民と国を守るために法を執行する」と意気込んでいるようでした。ホワイトハウスはボエンテ氏の任命発表の際に、イエーツ氏の解任理由も一緒に発表しているのですが、なかなかひどいと思います。
発表されたイエーツ氏の解任理由は?
クビになった理由は単純に『トランプ大統領に反抗したから』だと思いますが、ホワイトハウスは書面で発表しました。
ホワイトハウスは「デイナ・ボエンテ氏を司法長官代理に任命する声明」として発表したのですが、半分くらいはイエーツ氏への批判と正当性の主張でした。
サリー・イエーツ司法長官代理は、司法省を裏切りました。
彼女は、アメリカ国民を守るために承認された法令を執行することを拒んだのです。
イエーツ氏はオバマ政権時代に任命を受けており、国境管理に弱く、不法移民に対しては非常に疎かったのです。
と、イエーツ氏の言動を非難するついでに、オバマ政権についてもダメな政権だったと言いたそうな文面です。
そして、入国規制の大統領令に関しても、再び正当性を主張しました。
我々は、自国を守るためにそろそろ本気にならなければいけない。
7つの危険な国からの旅行者に対する厳しい入国審査は、やり過ぎではない。
これは、アメリカを守るための合理的で、必要な方法なのです。
トランプ大統領は昨日、空港が混乱しているのは航空会社のシステムが停止したためと言っていましたが、色々言いたい放題ですね。
アメリカの入国規制に対するデモは、さらに広がりそうです。
まとめ
- 入国規制に対して不信感を持っていたサリー・イエーツ司法長官代理が解任
- ホワイトハウスはイエーツ氏は裏切り者で、能力もないと言いたそうな声明を発表
- イエーツ氏の後任デイナ・ボエンテ氏は「トランプ大統領に従順」な模様
大統領選で分断されたと言われていたアメリカは、トランプ大統領のもとでなかなか結束できなそうですね。