国際ホロコースト記念日である1月27日に、シリア難民の受け入れ停止や一部の国出身者の一時的な入国制限の大統領令に署名したトランプ氏。その後、選挙中の演説で言っていた言葉を繰り返しました。
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トランプ大統領が米国民を守る?
入国禁止の大統領令に署名
1月27日、国防総省(ペンタゴン)でジェームズ・マティス国防長官の就任宣誓式を見守ったトランプ大統領は、その場で大統領令に署名をしました。
この大統領令はシリア難民の無期限受け入れ停止、シリア、スーダン、ソマリア、イラク、イラン、リビア、イエメンの7カ国出身者を少なくとも90日間入国停止などというもので、すでにアメリカ行きの飛行機の搭乗拒否やアメリカに到着しても入国できないなどの混乱が起きています。
報道によると、上記7カ国の国籍保持者がアメリカに入国する場合はグリーンカード(永住権)か外交関係のビザが必要と言われていましたが、どうやら永住権を持っていてもダメなようです。
※1/28追記:ロイター通信によると、ニューヨークの連邦地裁が「有効なビザ保有者や入国を法的に認められた個人」の強制送還停止を命じる決定を下したそうです。
トランプ大統領は選挙戦中から、イスラム過激派に対する厳しい入国審査の必要性を訴えていました。
アメリカの偉大な守り人になる
I will be America’s greatest defender and most loyal champion. -DJT pic.twitter.com/wukJ6YqvLu
— President Trump (@POTUS) 2017年1月28日
そして入国禁止の大統領令署名後には選挙中の演説でも発していた言葉をSNSに投稿しました。
私はアメリカの最大の守り人で、アメリカに最も忠実な闘士になる!
ーDJT (ドナルド・ジョン・トランプ)
もちろんSNSには非難の嵐が・・・
- アメリカで最も威張っている人じゃなくて?
- アメリカ国民のために闘ってるとは思えない!
- 聴衆の数や不正投票に関する嘘ばかりでは偉大になれない!
トランプ大統領が『アメリカのことを第一に考えていて、アメリカを守るために闘うつもり』だとアピールしたいのはわかったのですが、一括で入国禁止にされた国の人達が心配です。
この大統領令に署名する前に行われていたマティス国防長官の就任宣誓式では、自分が中心じゃなかったのでトランプ大統領はちょっとつまらなそうにしていました。
マティス国防長官の就任宣誓式
ペンタゴンで就任式
すでにホワイトハウスでは、ペンス副大統領と就任宣誓を行っていたマティス国防長官。
The @vp has sworn in James Mattis as the Secretary of Defense #Inauguration pic.twitter.com/ob5ApYf2Vd
— Sean Spicer (@PressSec) 2017年1月21日
1月27日には、ペンタゴンでトランプ大統領と国防総省の職員たちが見守る前で宣誓が行われました。
トランプ大統領はその時?
ペンス副大統領が話している時はこんな感じ。
でも、たまに笑顔。
後ろの羽が気になりますね。
一方のペンス副大統領は、トランプ大統領のスピーチをしっかり聞いていました。
images by YouTube White House
まとめ
- トランプ大統領が署名した入国禁止の大統領令は即発効された
- アメリカの空港に着いても入国できない人や、アメリカ行きの飛行機に乗れない人が出ている
- トランプ大統領は、今回の大統領令でアメリカのヒーローを気取っている
実際に各国でテロが起きているので警戒は必要だと思いますが、この大統領令によって暴動など他の問題も続出しそうです。