1月20日の金曜日にアメリカ大統領に就任したトランプ氏。週末を挟んだ月曜日の朝には、早速TPP離脱の大統領令に署名しましたが、トランプ大統領が宣言していた政策についてもまとめました。
トランプ大統領がTPP離脱に署名
トランプ大統領は1月20日に大統領に就任し、議会承認を得た閣僚認証の署名、CIA訪問などは行っていましたが、週明けの月曜日が実質的な大統領の仕事の1日目になると公言していました。
その23日月曜日の朝には、3枚の大統領令に署名。
みんなに見守られながら署名するトランプ大統領
大統領になってからも、ペンス副大統領とネクタイのコラボは続くのでしょうか。
トランプ大統領が署名したのは…
- 環太平洋経済連携協定(TPP)から永久に離脱
- 軍を除く連邦政府職員の新規雇用を凍結
- 妊娠中絶を支援する海外の非営利団体への連邦助成金支出を禁止
③は女性の「選ぶ権利」を尊重していたオバマ前大統領の政策を覆した形となり、女性のデモ行進があった直後ということもあって、人権団体などから早速批判の声が上がっているようです。
この政策は「メキシコシティ政策 」と呼ばれていて、レーガン大統領の時代から始まり、大統領が変わるごとに廃止されたり、復活したりしています。
署名した大統領令を得意げに見せるトランプ大統領
背景が金色のカーテンなので、トランプ大統領の髪の毛が全て白髪に見えますね。
TPPを離脱する大統領令に署名したトランプ氏は「私たちが今したことは、アメリカの労働者にとって素晴らしいことだ。」と集まったメディアに話しました。
※大統領令とは、アメリカの大統領が議会の承認を得ることなく、連邦政府や軍に出せる命令です。
トランプ大統領は選挙中に発表していた100日計画を就任後にビデオメッセージで更新していますが、この大統領令で進められる政策を優先して実現していくようです。
計画通りに政策を実行?
トランプ大統領は就任する前から、TPP離脱を就任初日に発表することを宣言していたので、これは計画通りですね。
米国第一主義を掲げるトランプ大統領
トランプ政権の政策は「米国第一主義」に基いて行われています。
仕事始めの23日月曜日に「TPP離脱を発表」したことで1つは宣言通りに実行できたわけですが、大統領当選後のビデオメッセージで就任初日に実行すると言っていたのは、以下のようなことでした。
- TPPからの離脱を発表
- 米エネルギーの生産規制解除
- 新しい規制を1つ設けるごとに、古い規制を2つ廃止
- サイバー攻撃からインフラを守る計画の策定を指示
- 米労働者の利益を損なうビザ査証の悪用調査を指示
- 政府関係者のロビイスト転身を退職後5年間禁止
この計画が全て1日目に実行されたかはまだ不明ですが、国防総省や労働省に指示することはすぐにできそうですね。
またトランプ大統領の政策の進捗に関しては更新していきます。
まとめ
- トランプ大統領が週明けの月曜日にTPP離脱の大統領令に署名
- TPP離脱の発表は、事前の計画通りに実行
- 大統領令で実現できる政策から優先的に進めていく模様
大統領令には、議会が反対する法律を作ったり、最高裁判所が違憲判断を出してストップをかけたりすることもできるようですが、トランプ大統領の決定だけで色々決まっていくのはちょっと怖いですね。