トランプ氏のゴルフ場建設に関するドキュメンタリー映画「ホールインマネー!大富豪トランプのアブない遊び」の監督やキャスト、あらすじ、見どころなどについてまとめました。下の方にネタバレもあります。
映画「ホールインマネー!大富豪トランプのアブない遊び」
ゴルフの「ホールインワン」にかけたタイトルですね。トランプ氏所有のゴルフ場についての記事
英語のタイトルは日本語の副題にもなっている「A Dangerous Game」で、2014年に公開されました(日本では2016年)。
【予告ムービー】
監督&キャスト
- 監督:アンソニー・バクスター
スコットランド人ジャーナリストのバクスターは、撮影中に逮捕されるというトラブルに見舞われながらも、果敢にトランプ氏やお金持ちにアタックしています。
- キャスト:アレック・ボールドウィン
「え?ドナルド・トランプじゃないの?」って感じですが、トランプ氏がこの映画のためにちゃんとインタービューに応じているのは、最後の15分程度です。途中でこの映画のためだけにインタビューに応じているところはありません。
しかし、環境保全活動家としても有名な俳優のアレック・ボールドウィンは映画の所々で登場しますので、ファンの方にとってはある意味見どころかもしれません。その他、故ケネディ大統領のいとこで環境活動家のロバート・ケネディJr.氏も登場します。
トランプ氏の妻メラニアさんや息子バロンくんは一切登場しません。トランプ氏に加えて、唯一インタビューに応じているのはトランプ氏の長男ドン・トランプJr氏のみです。
映画のあらすじ
※ここはあらすじのみでネタバレはこの下です。
映画の舞台はトランプ氏のゴルフ場建設予定地、または建設中だった以下の2都市を中心に、ドキュメンタリーが展開されます。
- スコットランドのアバディーン
- クロアチアのドゥブロヴニク
映画の中では、ゴルフ場建設による住民の迫害や環境破壊についてスポットがあてられています。
映画のネタバレ&レビュー
※ここからネタバレ注意
この映画はゴルフ場に反対するバクスター監督の作品なので、もちろん反対派の視点で描かれているのですが、登場する地元の人達の気持ちや性格の悪そうなお金持ちの人々の嫌な雰囲気はしっかり伝わってきました。
ゴルフ場建設に反対する監督バクスター氏が、映画を通して訴えたかったことは
- ゴルフ場を建設することで自然が破壊されている、住民が迫害されている
- 建設後も、水資源の無駄遣いや芝にまかれる化学肥料による環境汚染が続く
- お金持ちのお金持ちによるゴルフ場で、一般人は何も得をしない
ということだと思います。途中でロバート・ケネディJr.氏が言っていた「経済は環境を犠牲に出来ない」というメッセージが印象的でした。映画の中では、建設が途中で中止になったり、開業後に経営難で営業できなくなったりして廃墟と化したゴルフ場も紹介されます。
映画の舞台となったドゥブロヴニクでは、国民投票でゴルフ場建設反対が85%だったにも関わらず、市長や富豪の意向で開発がそのまま続き、スコットランド2つ目のゴルフコース開発は頓挫しましたが、トランプ一行が次の開発地アイルランドで歓迎されるところで終わっています。
実際に日本でもリゾート施設やショッピングモールの建設などが各地で行われていることを思うと、当事者になってみないとわからない事も考えさせられる映画でした。
映画を見られるところ
映画の公式ウェブサイトによると、現在すべての映画館で上映は終わっているようですが、Netflixやアマゾンプライムビデオなどで見ることが出来ます。
個人的には、トランプ氏のイメージはそんなに変わらなかったのですが、長男のドン・ドナルドJr.氏のイメージがかなり低下しました。笑
長女イヴァンカさんはインタビューには一切登場しませんが、映像に映っているところは何ヶ所かありました。ご興味のある方は是非この機会に見てみてください。
「ホールインマネー!大富豪トランプのアブない遊び」公式ウェブサイト
「トランプ氏所有のゴルフ場は世界にいくつ?場所や会員権は?」の記事
まとめ
- 「ホールインマネー」はトランプ氏のゴルフ場開発に反対する監督が描いたドキュメンタリー
- トランプ氏はこの映画のインタビューにはほとんど応じていない
- メラニアさんやイヴァンカさんはインタビューに登場しない
この映画に映っていることが全てだとは思いませんが、インタビューに応じていた偉い人たちの態度には驚きました…。