ホイップクリーム調理器具で事故?ガスカートリッジ式泡立て器は危険?

家庭でも簡単に素早く、ムースやホイップクリームが作れるガスカートリッジ式の泡立て器。日本では、スペイン発の『エスプーマ』が人気ですが、先日この類の調理器具を使っていたフランス人ブロガーが事故で亡くなりました。どういった危険があるのでしょうか。

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ホイップクリームの調理器具で事故?人気ブロガーが犠牲に

フランスを拠点に活動し、旅行やライフスタイル、料理、フィットネスブロガー / モデルなどとして人気のあったレベッカ・ビュルジェールさん(33歳)。

レベッカさんの家族によると、6月17日、レベッカさんが自宅でガスカートリッジ式の泡立て器でホイップクリームを作っていた際、容器が破裂して胸に直撃し、心肺停止で病院に運ばれましたが、翌18日に亡くなりました。

レベッカさんを亡くしたご家族は、調理器具の写真を公開し、使用しないように呼びかけています。

レベッカさんのインスタグラム(家族による投稿)

これは、ホイップクリーム用のサイフォン*が破裂した一例です。

この容器が破裂して胸部に直撃し、レベッカは命を落としました。

ご家庭にある、この類の調理器具は絶対に使わないでください。

まだ多くの欠陥品が出回っているのです。

*サイフォンとは…

家庭で炭酸水を作るための、小さな炭酸ガスボンベを取り付けた水さし。ソーダサイホン。

ー引用元:コトバンク

レベッカさんが使っていた器具は「Ard’Time」ブランドのもので、2013年にリコール&販売中止された商品だったと報じられています。

ムースやホイップクリームを簡単に作れる調理器具は、リアリティ番組で使用されるなどして、近年フランスでも人気になっていました。

ホイップクリームを作る様子

人気が高まる一方で、容器が破裂して、カートリッジや破片でケガをする事故や欠陥品の報告があり、フランスでは使用の注意や旧製品を使わないように勧告されていたそうです。

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ガスカートリッジ式泡立て器は危険?

フランスの国立消費研究所(INC)の発行している消費者雑誌 / オンラインサイト『60 millions』は、今回の事故について「長く恐れてきた悲劇が起きた」とコメント。

同誌によると、カートリッジ式泡立て器の人気に伴い、2009~13年の間に約15のブランドが欠陥品を発売。

この”欠陥”とは、調理器具の上部がプラスチック製のため、使用中の圧力に耐えられずに破裂し、使用者や周りの人に危害を加える危険性のある設計の欠陥。

2013年には、レベッカさんも使っていたとされるArd’Timeブランドの泡立て器がリコールされましたが、1年後に回収できたのは、約16万点のうち、2万5千点だけ。

60 millionsは、2013年から雑誌やオンラインサイトで消費者や自治体に注意を呼びかけていましたが、2014年初めには欠陥品が破裂し、胸骨や助骨を折る重傷者が少なくとも2人出ました(フランス国内)。

これを受けて、2014年5月にフランス政府も消費者に欠陥品リストを公表して注意喚起をし、Ard’Time以外のブランドでもリコールが行われました。

しかし、「それまでの4年間でArd’Time製品の事故が20件以上、過去7年間では他のブランドも含めて約60件の事故が起きた」と、60 millionsは報告し、「実際の事故件数はもっと多い」と予想しています。

死者が出たのは、2017年のレベッカさんのケースが初めてでしたが、これまでも失明や骨折、歯が折れたり、手を10針縫ったり、神経が傷ついて後遺症の残る可能性がある人もいるなど、大きなケガにつながった人もいて、示談や訴訟も起きています。

60 millionsの実験結果によると、2015年以降に発売された商品は、安全性が高いということですが、使用法を間違える人や旧製品の利用を続けている人もいることから、引き続き注意は必要だということです。

日本で現在売られている製品も、ステンレス製や強度の高い商品が多いようですが、信頼できるブランドや商品を見極める必要がありそうですね。

まとめ

  • ガスカートリッジ式の泡立て器が破裂し、フランス人ブロガーが亡くなった
  • 過去にも重傷を負った人はおり、フランスの消費研究所や政府は注意喚起していた
  • フランスで2015年以降に発売されたものは、安全性が比較的高いと報告されている

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