プエルトリコは国じゃない?住民は独立より米国51番目の州希望?

WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)にも出場し、野球の強いイメージがあるプエルトリコ。実は国ではなくアメリカの自治領なのですが、先日行われた住民投票では、「アメリカ51番目の州」を希望する人がほとんどだったようです。

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プエルトリコは国じゃない?

カリブ海に浮かぶプエルトリコ(Puerto Rico)は、国ではなく、アメリカの自治連邦区(コモンウェルス)。

プエルトリコ本島の他、周りにあるビエケス島、クレブラ島、モナ島などから構成されています。

プエルトリコの場所

プエルトリコはもともとスペインの植民地でしたが、1898年の米西戦争でアメリカ領になりました。

そのため、プエルトリコ住民はアメリカ国籍を保有。

しかし、本国の国民に課せられる一部の納税義務がなく、現状ではメディケイド(低所得者向け医療保険)など、連邦政府から補助金を受ける権利も無いそうです。

また、アメリカ大統領選挙の投票権もありません。

行政権は、プエルトリコの知事が有し、現在の知事はリカルド・ロセジョ氏です。

リカルド・ロセジョ知事

プエルトリコの公用語はスペイン語と英語で、広く使われているのはスペイン語、通貨は米ドル。

プエルトリコの人口はおよそ350万人で、最大の都市はサン・フアンです。

湾岸都市サン・フアンは、プエルトリコの経済や産業の中心地で、スペイン植民地時代の古い街並みが残るビエホ(オールド)・サン・フアンは、観光地として人気があります。

ビエホ・サン・フアンの街並み

国ではないプエルトリコですが、アメリカとは別に、野球やバスケットボールのプロリーグがあり、オリンピックにもプエルトリコの代表選手団を派遣。

2016年のミス・ワールドでは、プエルトリコ代表のステファニー・デル・ヴァジェさんが優勝しました。

ミス・ワールド2016に輝いたステファニーさん

プエルトリコ出身のスポーツ選手や歌手なども、世界各地で活躍しています。

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住民は独立より米国51番目の州希望?

アメリカ自治領(コモンウェルス)という特殊な位置付けのプエルトリコですが、2017年5月には米自治体としては過去最大の負債を抱え、連邦地裁に破産申請。

ロイター通信によると、プエルトリコの貧困層は45%に上り、年金基金や健康保険制度も破綻に直面しているそうです。

そして、6月11日、アメリカ国民でありながら同等の権利を持っていないプエルトリコでは、州への昇格や独立を問う住民投票が行われました。

選択肢は、以下の3つ。

▲州への昇格

●独立

■現状維持

「▲州への昇格」に投票するロセジョ知事と奥様

今回の投票では反対派が選挙をボイコットするなどしたため、投票率は23%。

開票結果は、97.2%が「アメリカの州に昇格」を支持し、「独立」は1.5%、「現状維持」は1.3%だったそうです。

しかし、この結果に法的拘束力はなく、プエルトリコが同様の住民投票を行ったのは1967年以降、今回が5回目。

前回の2012年の選挙で初めて「州昇格」が過半数を超え、61%の支持を得ましたが、実現しませんでした。

51番目の州になるためには、アメリカ議会の承認が必要なため、今回も州昇格のハードルは高そうです。

51番目の州ができた場合の米国旗デザイン案

プエルトリコの他に、アメリカの首都ワシントンD.C.を51番目の州に推す声も上がっています。

トランプ大統領がプエルトリコの現状を気にしているかは不明ですが、プエルトリコ国民の暮らしが少しでも豊かになるといいですね。

まとめ

  • プエルトリコはアメリカ自治連邦区で、住民はアメリカ国籍
  • アメリカの自治領だけど、プエルトリコにはスポーツのプロリーグもある
  • 2017年5月に破産申請し、6月には住民投票で97%が米国の州昇格を希望した

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