2017年人気の玩具、ハンドスピナーって何?発明者は特許失効?流行のきっかけは?

2017年、アメリカを中心に海外で流行し始め、日本にも上陸した『ハンドスピナー』。90年代に考案された玩具がもとになっているようですが、特許を取得した当時は話題にならなかったようです。今年流行したきっかけは何だったのでしょうか。

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2017年流行の『ハンドスピナー』って何?

2017年、アメリカやネット上で人気に火がつき、日本にも上陸した流行の玩具『ハンドスピナー』。

(英語では「Fidget Spinner = フィジェット・スピナー」と呼ばれています。)

どんなものかというと…

ハンドスピナーまたはフィジェットスピナーとは、玩具の一種である。

中心にボールベアリングを、周囲におもりを装着した円盤状の玩具。

ボールベアリングの部分を指で持ち、はじくと回転を始める。

ー引用元:ニコニコ大百科

色々なハンドスピナー

現在は様々な色や形、素材のものが作られ、値段は米国で2ドル~900ドル(約230円~1万円)と幅広いようです。

遊び方は回すだけなので、子供から老人まで幅広く使えそうですね。

日本でも、東急ハンズや輸入雑貨店、玩具屋さんなどに続々と入荷されています。

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ハンドスピナーを発明したのは誰?特許は失効?

ハンドスピナーの原案を発明し、90年代に特許を申請したのはフロリダ在住のキャサリン・ヘディンガーさん、62歳。

キャサリンさんは、機械工学や科学技術などを学べる大学を卒業し、化学エンジニアとして就職。

若い頃、イスラエルに住む姉妹を訪ねた時に『少年たちが警察や人々に石を投げている』と聞き、遊ぶことで気持ちが落ち着くような、平和な玩具を考え始めたそうです。

昔のキャサリンさん

ガーディアン紙のインタビューによると、ハンドスピナー誕生のきっかけになったのは、キャサリンさんの病気。

1993年の夏、自己免疫疾患の重症筋無力症になったキャサリンさんは筋力が弱り、当時7歳の娘サラさんと遊ぶのが難しくなってしまいます。

そこで、キャサリンさんは力があまり要らず、ストレスを軽減する効果もある玩具のデザインをいくつも考え、ハンドスピナーの原型を考案。

以後数年間、キャサリンさんはハンドスピナーの改良を重ねながら、展示会などで販売し、1997年には特許を取得。

キャサリンさんは大手玩具メーカー・ハズブロ(Hasbro)などの企業相手にミーティングを取り付け、サンプルも作成しましたが、商品化には至りませんでした。

そして、2005年、キャサリンさんは更新料400ドル(約4万5千円)が払えず、ハンドスピナーの特許は失効してしまいます…。

ハンドスピナー流行のきっかけは?

過去には、大手玩具メーカーも商品化を踏みとどまったハンドスピナーが、なぜ2017年に流行したのでしょうか。

ニューヨーク・タイムズ紙によると、キャサリンさんの特許権失効後、複数の小さなメーカーが多様な種類のハンドスピナーを製作。

主にADHD(注意欠陥・多動性障害)や自閉症の子供たちが落ち着いたり、ストレスを和らげたりするのを助けるアイテムとして売り込んでいました。

時は流れ、2016年9月。

ハンドスピナーのように、ストレスの軽減や、集中力を高めたりするアイテムが大ヒット。

コロラド州デンバー在住の20代の兄弟が、クラウドファンディングサイトのKickstarter(キックスターター)で「Fidget Cube」の資金を募り、目標1万5千ドル(約170万円)に対して、なんと600万ドル(約6億8千万円)以上を集めて話題に。

Fidget Cube(フィジェットキューブ)

そして、同年12月。

フォーブス誌が “2017年必須のオフィス玩具” として、ハンドスピナー(Fidget Spinner)を紹介。

ハンドスピナーは話題になり始め、2017年3月には多くの人気ユーチューバーやブロガーがハンドスピナーの種類や技を紹介し、他のSNSでも拡散されます。

4月に入ると、女優のグウィネス・パルトローが息子の誕生日プレゼントにあげたハンドスピナーをインスタグラムにアップ。

さらに人気は高まるのですが、人気すぎて、アメリカやイギリスの一部の学校では授業の妨害になるとしてハンドスピナーが禁止に。

もともとはADHDや自閉症の子供たちの助けにもなるアイテムだったので、議論が巻き起こります。

そして、5月現在。

ハンドスピナーに対する批判もある中、アメリカではAmazonの玩具&ゲーム部門のベストセラー・トップ20のうち、ほとんどを『ハンドスピナー(Fidget Spinner)』と『フィジェットキューブ(Fidget Cube)』が独占。

社会現象になっています。

キャサリンさんのその後

大ブームとなっているハンドスピナーの原案を発明したキャサリンさん。

2005年に特許権を失効したため、今回のブームによる利益は1円も無く…さぞかし落ち込んでいるかと思ったら、オリジナル商品で再挑戦していました。

その名も『クラシック・スピナー』。

キャサリンさんと孫のクロエちゃん

クロエちゃんが手に持っているのが『クラシック・スピナー』で、キャサリンさんはKickstarterで資金調達中です。

キャサリンさんは今回のブームについて

発明品のうち、お金になるのはたった3%です。

私は、多くの発明家が生活を切り詰めて、大変な思いをしているのを見てきました。

人々に『スピナーがブームになって、怒ってないの?』と聞かれますが、私のアイデアを理解してくれる人がいて、彼らの役に立っていることを嬉しく思っています。

私の発明のコンセプトは常に、人を助けることなのです。

と、インタビューに答えていました。

もし、特許を更新し続けていたら、キャサリンさんの人生は今頃変わっていたかもしれませんが、キャサリンさんは今も家族と幸せに暮らしているそうです。

ハンドスピナーで誤飲事故や火災の危険も?安全性の低い商品に注意

まとめ

  • 2017年、世界中で『ハンドスピナー』が大人気になりつつある
  • ハンドスピナーは、誰でも簡単に遊べて、ハマってしまう玩具
  • オリジナルを発明した女性は、お金がなくて特許を更新できなかった

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