金正男氏暗殺に使用の神経剤VXは化学兵器?実行犯の女も症状が?

マレーシア警察が暫定的な調査結果として『金正男氏暗殺に使用されたのは神経剤VX』と発表しました。すでに逮捕された実行犯の女性も症状が出ているようですが、VXの詳細や症状について報道されていることをまとめてみました。

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金正男氏暗殺に使用?神経剤VXとは?

神経剤VXとは?

この毒物は英語で『VX nerve agent』と呼ばれ、日本語では「VX」「神経剤VX」「VXガス」などと訳されています。

神経剤(神経ガス)とは…

毒ガスの一。有機リン系化合物で、パラチオンなどと同じく、神経伝達物質に関する酵素の働きを阻害し、筋肉を麻痺させて窒息死させる。タブン・サリン・ソマンなど。

ー引用元:コトバンク(大辞林 第三版の解説)

オウム真理教による地下鉄サリン事件で使用されたサリンは、神経ガスの中でG剤に分類され、今回使用されたVXはV剤。

サリンよりもずっと強力だそうです。

AFP通信の報道によると、VXは全ての神経剤の中で最も強力。

特徴は…

  • 黄色っぽい、透明のオイル状の物質
  • においや味は無い
  • 肌や粘膜、呼吸器から体内に入る
  • 即座に洗い流さない限り、命にかかわる
  • 神経伝達を阻害し、筋肉を麻痺させる
  • 痛みや刺激を感じ、窒息に至る

VXの致死量は数mgで、1滴でも死に至る危険がある猛毒だそうです。

今回金正男氏は、顔や目に塗りつけられたようですが、VXは水に混ぜてスプレー状にしたり、食べ物に混ぜたり、弾薬に混ぜて使用することも可能だそうです。

怖すぎる…

国連が大量破壊兵器に指定した化学兵器?

やはり、こんなに危険なVXやその他の神経剤、簡単には入手できません。

VX及び、その他の神経剤は、国連によって大量破壊兵器に指定されており、90年代に締結・発効した化学兵器禁止条約(CWC)によって多くの国で製造や保有が禁止されています。

外務省によると現在、この条約の締結国は192ヶ国ですが、北朝鮮、エジプト、南スーダンが未署名です。

北朝鮮は化学兵器を大量保有?

韓国の専門家や過去の国防省の発表によると、北朝鮮は1980年代から化学兵器の製造を始め、現在は2,500~5,000トンの化学兵器を保有しているそうです。

この中に今回使用されたVXも含まれるそうですが、恐ろしすぎますね。

現在、犯行に使われたVXの入手経路や空港に持ち込まれた経緯などは依然捜査中です。

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実行犯の女にも症状が?

VXの症状は、微量の場合や初期症状として、目の痛み・かすみ、ふらつき、吐き気などがあるそうですが、マレーシア警察の発表によると、金正男氏の暗殺を実行した女性2人のうち1人が、逮捕後にVXの症状に似た吐き気などを訴えていたことがわかりました。

それがフォン容疑者かアイシャ容疑者かの詳細について明言されませんでしたが、2人は犯行時、素手でVXを取り扱っており、犯行後に空港のトイレなどで手を洗ったのだそうです。

確かに顔の皮膚に比べたら、手のほうが厚くて丈夫なのかもしれませんが、数mgで死に至る毒物を素手で触って生きているというのは謎ですね。

解毒剤を事前に服用していたとか、手に保護剤か何かを塗っていたなど色々言われていますが、詳細はわかっていません。

本当に怖い事件です…。

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まとめ

  • マレーシアの警察が金正男氏暗殺に使われた毒物はVXと発表
  • VXは世界のほとんどの国で製造や保有が禁止されている神経剤の一種で危険な化学兵器
  • 素手でVXを金正男氏に塗りつけたとされる実行犯の女にも症状が出ていたらしい

本当に世界で安全な国はどこにもないような気がしてきます…。

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