トランプ大統領が批判『いわゆる判事』とは?入国禁止令を一時阻止

トランプ大統領が、入国規制の大統領令を一時差し止める決定をした『いわゆる判事』に対して怒っているようです。『いわゆる判事』や入国規制の一時差し止めについてまとめました。

スポンサーリンク

トランプ大統領が批判『いわゆる判事』とは?

大統領令差し止めでキレるトランプ大統領

2月3日にシアトル連邦地裁で出された、入国規制の大統領令一時差し止めの仮処分。

それに対してトランプ大統領はブチギレ。

この『いわゆる判事』の見解は、本質的にアメリカから法執行を奪うもので、馬鹿げている!

必ず判決は覆されるだろう!

トランプ大統領はこの後さらにツイートを連発し、「判事が入国規制を停止したせいで悪い奴らが入国してくる!」「この判事は将来のテロリストに扉を開けた。悪い奴らは超ハッピーだ!」と一時停止の仮処分を出した判事を攻撃しました。

大統領が判決に対してではなく、判事個人を攻撃するのは異例だということです。

『いわゆる判事』とは?

トランプ大統領が『いわゆる判事』と呼んでいるのは、シアトル連邦地裁のジェームズ・ロバート判事です。

69歳のロバート判事は、2004年にジョージ・W・ブッシュ元大統領に指名され、議会で賛成99 対 反対0で承認された人だそうです。

トランプ大統領は『いわゆる判事』と呼んでいますが、共和党選出の大統領に選ばれた、実力も信頼もある判事だったのですね。

トランプ大統領の発言に対しては、様々なコメントがついています。

  • 『いわゆる判事』の意味を説明しろ!
  • そもそもトランプはアメリカ政府の仕組みを知らないんじゃ…
  • 『いわゆる大統領』は法律や憲法の存在を知っているのか?
  • 『いわゆる大統領』が当選した選挙結果を覆すべき!

ロバート判事は大統領令差し止めに関して『入国規制の大統領令は州の雇用や教育、ビジネス、家族関係、渡航の自由などに悪影響を与え、取り返しのつかない損害が出る』『司法が三権の中で、役割を果たして介入すべきという結論に至った』と入国規制の大統領令が違憲であるという見解を示唆しました。

この決定が出るまでに、いろいろな出来事があったと思うので、以下に時系列でまとめてみようと思います。

スポンサーリンク

入国規制の大統領令署名から、これまで…

1月27日に大統領令に署名

1月27日にトランプ大統領が署名した入国規制の大統領令。

中東やアフリカの7カ国の国民の入国を90日間停止、難民の受け入れを120日間停止、シリアからの難民は無期限で受け入れないという内容でした。

就任以降、次々と大統領令に署名していたトランプ大統領

 

CNNさん(@cnn)が投稿した写真

入国規制の大統領令差し止め前には、すでに有効なビザを取得していた約60,000人もビザが無効になってアメリカに入国できなくなるという事態も発生しました。

1月末に司法長官が提訴

1月28日(土)に米西部ワシントン州のファーガソン司法長官が声明を発表。

入国規制の大統領令は、非アメリカ的で違憲だ。

今週末、我々はこの違法行為に対抗する手立てについて検討する。

法の支配は、全ての者に適用される。もちろん、トランプ大統領にもだ。

そして、週明けの1月30日(月)にファーガソン司法長官は記者会見を行い、ランプ大統領や国土安全保障省、トランプ政権の高官などを相手取ってシアトル連邦地裁に大統領令の差し止めを求めて提訴することを発表しました。

訴訟の書類に署名するファーガソン司法長官

2月3日シアトル連邦地裁が一時差し止め

2月3日、シアトル連邦地裁のジェームズ・ロバート判事が、入国規制の大統領令の一時的な差し止めを命じました。

ホワイトハウスはこの決定を不服として争う姿勢を見せていますが、国務省は『入国ビザ取り消しの解除を発表』、国土安全保障省も『入国規制の大統領令に関わる活動を一時停止』したことを明らかにしています。

メディアの対応に追われるスパイサー報道官

先日の会見では『米国に来られるのは、権利ではなく特権』と発言していました。

Fox Newsさん(@foxnews)が投稿した写真

アメリカへの入国規制は、一時的に大統領令が出される前と同じ状態に戻ったと報道されていますが、トランプ大統領は『悪い危険な奴らがアメリカに流れ込んで来る』と批判しています。

日本でも全日空と日本航空が2月4日、大統領令によって入国を規制されていた人のアメリカ便の搭乗を再開したそうです。

一時差し止めはいつまで?

今回連邦地裁で出された一時差し止めの措置に対しては、米司法省が取り消しを求めて控訴(高等)裁判所に上訴します。

追記:日本時間2/5夕方、控訴裁判所がこの即時取り消しの訴えを退けましたが、現地時間の7日午後に審理される予定だそうです。

入国規制の差し止めは、上級審(控訴裁判所や最高裁判所)での判断が出るまでの一時的な措置となりますが、控訴裁が最終になるか最高裁までいくかはまだわかりません。

上級審でどのような判決が出るかはわかりませんが、入国規制によって家族と離れ離れになっていた人たちが再会できたニュースもあったので、とりあえずは良かったですね。

まとめ

  • ワシントン州のファーガソン司法長官が入国規制の大統領令差し止めの訴訟を起こした
  • シアトル連邦地裁のロバート判事が大統領令差し止めの仮処分を決定
  • トランプ大統領は馬鹿げた決定だとブチ切れていて、控訴される予定

実際に世界各地で組織的なテロや個人による襲撃事件などが起きているので、本当に危険な人物を見つけて阻止する入国規制は難しいですね。

スポンサーリンク